コネクトリハとは?

山形茂生

コネクトリハビリテーションとは?

コネクトリハビリテーションから新たな出発を
別府の病院に務めているとき、20年近く前に事務職の先輩から「あなた一人でみられる患者さんは、一日十数名と限られているでしょう。

しかし、あなたが考えていることや、行っているリハビリについて、後輩に教育することで多くの患者が喜ぶのではないか」と言われたことがありました。
このことを胸に刻んで業務に励んできました。

時が過ぎ、立場が変わり、先輩から指導された教育ができる立場を与えられ、充実した日々を送ることができていました。
しかし、徐々に病院という一つの組織の中での仕事に限界を感じることも多くなりました。


そんな中で、自分のやりがいをどのように構築したらよいのかわからず、紋々とした辛い日々が過ぎていきました。

それらのことから、今回、新たな出発をしようと一大決心をすることに至ったのでした。

新たな出発は組織の中とは異なり、すべてが自由であり色々なことを縛りなく発想でき、動くことができます。
反面、社会人としての後ろ盾や経済的な保証はなく、この責任も自分に大きくのしかかってくることにもなります。

そんな中で、今回、『コネクトリハビリテーション』という名前で起業することにしました。


コネクトリハビリテーション

命名に込めた想い

今回の起業(個人事業)に際しては、大分県の外郭団体の『スタートアップセンター大分』に相談し助言をしていただくことができました。
その過程で、今までやってきた仕事や活動内容を活字にして25年間を振り返ってみました。

そして、今後、何をどのように展開していくのか、その方向性について検討しました。

この振り返りをすることで、漠然としていた今までの活動を明確にすることができたように思います。

その際のキーワードは「つなげる」でした。このつなげるとは「人と人をつなげる」や「人と福祉用具をつなげる」、「利用者と企業をつなげる」など、の仕事に多く関わってきたことが判ったのでした。

このキーワードから『コネクト(つなげる)リハビリテーション』と命名することにしました。
これからも、沢山の方々にお会いして、皆さんが笑顔になれるように「つなぐこと」が私の役割と感じています。


現在の活動内容について

県内の福祉用具レンタル事業所に週1回程度、職員教育の担当として、福祉用具の勉強会を開催しています。

また、営業に行った先のデイサービスの従事者や介護専門員の方々に開催してほしい勉強会の内容を伺ってもらい、その事業所に出向き、お話をさせてもらっています。

内容としては、スライディングシートなどを使用した介助技術や、ポジショニング、シーティングなどとなっています。

余談ですが、私は愛想が良いほうではないので、このレンタル事業所に行くと「笑顔を作って」と指摘され、苦労しているところです。
その他にも、デイサービスの事業所に出向き、利用者が快適に過ごせる環境のアドバイスや、介助する側・される側の円滑な介助技術向上のための伝達講習会の開催、一日を通してのサービス提供の質の向上を目的に、リハビリテーション内容・レクリエーションの具体的な提供方法などを職員に伝達しています。

サービス内容を見直すことで利用者の日常生活の改善や身体機能の向上がみられる場合があります。

さらに、福祉用具製造業者の職員の方々に、私が経験してきた、医療や福祉の現状をお伝えしながら、リハビリテーションについての考え方や、患者・利用者、家族の方々の生活の状況について伝達することで、製品開発に役立ててもらう活動なども行っています。


山形茂生

皆様へのメッセージ

まだ、今年の1月から新たに走り始めたばかりですが、皆さんのお役に立てることを行っていきたいと思っていますので、今後もよろしくお願いします。


山形茂生